
鉄部塗装とは、建物の鉄製部分(手すり・門扉・フェンス・階段・シャッター・庇・屋根など)に塗料を塗って保護する工事のことです。
🧲 鉄部塗装が必要な理由
① 錆(さび)を防ぐため
鉄は空気中の水分や酸素と反応して錆びる性質があります。
塗装をしておくことで、塗膜(とまく)が鉄を空気・水分から遮断し、錆の発生を防ぐことができます。
🔹塗装をしないと…
→ 錆が発生し、見た目が悪くなるだけでなく、腐食が進んで強度が低下します。
② 耐久性を保つため
鉄部は屋外にあることが多く、雨・紫外線・温度変化にさらされています。
塗装することで、これらのダメージから鉄を守り、長く安全に使用できるようになります。
③ 美観(見た目)を保つため
塗装は単に保護するだけでなく、美しく見せる効果もあります。
定期的に塗り替えることで、建物全体が清潔で新しい印象を保てます。
④ 修繕費を抑えるため
錆びてから補修や交換をすると、工事費用が高くなります。
早めの塗装メンテナンスで、錆の進行を防ぎ、長期的にコストを削減できます。
🕒 鉄部塗装の目安時期
- 屋外の鉄部:3〜5年に一度が目安
- 錆びや塗膜の剥がれが見えたら、早めの塗り替えが必要です。
✅ まとめ
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 錆び防止 | 空気や水分から鉄を守る |
| 耐久性向上 | 劣化・腐食を防ぐ |
| 美観維持 | 清潔で美しい外観を保つ |
| コスト削減 | 早めの塗装で修繕費を防ぐ |
⚙️ 鉄部塗装をしないとどうなるか
① 錆(さび)が発生する
鉄は空気中の酸素と水分に触れるだけで酸化し、錆びます。
特に雨ざらしや湿気の多い場所では、数ヶ月〜1年ほどで赤錆が出始めます。
🔸見た目の変化
→ 表面が茶色く変色し、ザラザラしてきます。
② 錆が広がり、腐食(ふしょく)する
錆は一度発生すると内部まで進行します。
時間が経つほど広がり、鉄の厚みが減っていきます。
🔸結果
→ 鉄がもろくなり、穴があく・折れる・壊れるなどの危険が出てきます。
③ 塗膜が剥がれ、さらに劣化が進む
塗装していない状態や古い塗膜を放置すると、
日光・雨風・温度差による膨張収縮で塗膜が剥がれます。
🔸結果
→ 鉄が完全にむき出しになり、錆の進行が加速します。
④ 構造的な強度が低下する
階段・手すり・フェンスなどは、安全性に関わる部分です。
腐食が進むと、ぐらつく・折れる・崩れるなどの危険があります。
🔸特に注意
→ 鉄骨階段・鉄製ベランダ・門扉などは事故の原因になることも。
⑤ 修繕・交換費が高くなる
錆が軽いうちなら塗装で済みますが、
腐食が進むと**「錆落とし+補修+交換」が必要になり、
結果的に数倍の費用**がかかります。
🧩 まとめ
| 放置期間 | 状態 | 結果 |
|---|---|---|
| 数ヶ月〜1年 | 表面に錆が発生 | 見た目が悪くなる |
| 数年 | 腐食・穴あき | 強度が落ちる |
| 長期間放置 | 交換レベルの劣化 | 高額な修繕が必要 |
つまり、鉄部塗装は
🛡️「錆を防ぐための保護膜」
💰「将来の修理費を防ぐ節約」
という、建物を長持ちさせるための大切なメンテナンスなんです。

