
【外壁塗装(ALCパネル)】
ALCパネルの塗装を行いました✨施工前は、いくつかの箇所で黒ずみ等が見受けられましたが、施工後はスッキリとした出来栄えとなっております。
🧱【ALCパネルとは】
ALC(エー・エル・シー)パネルとは、
**軽量気泡コンクリート(Autoclaved Lightweight Concrete)**のことで、
外壁材としてよく使われています。
特徴としては、
- 軽くて丈夫
- 断熱性・防火性に優れている
という点があり、ビルや戸建て住宅の外壁に多く使われています。
🎨【ALCパネルに塗装が必要な理由】
ALCはコンクリート系の素材なので、**表面に無数の細かい気泡(穴)**があります。
そのため、塗装でしっかり保護しないと次のような問題が起こります👇
- 水を吸いやすい
→ そのままだと雨水を吸収し、内部に湿気が溜まります。 - ひび割れ・凍害の原因に
→ 吸った水分が冬場に凍ると、パネルが膨張・割れを起こします。 - 鉄筋のサビ・劣化を招く
→ 内部の鉄筋が錆びて、構造強度が落ちるおそれがあります。
つまり、塗装は「防水の膜」を作ってALCを守るために必要なのです。
🧰【ALCパネルの塗装方法の基本工程】
ALCの塗装は、他の外壁材よりも下地処理が重要です。
一般的な流れは次の通りです。
- 高圧洗浄
→ 汚れ・コケ・古い塗膜をしっかり落とす。 - 目地(シーリング)補修
→ ALCパネルの継ぎ目部分のコーキングを打ち替える。
※ここが劣化すると雨水が入りやすくなります。 - 下塗り(フィラー・シーラー)
→ ALCの吸い込みを防ぎ、上塗り塗料の密着を良くします。 - 中塗り・上塗り
→ シリコン、フッ素、ラジカルなどの塗料を2回塗りして仕上げます。
→ 耐候性・防水性を高めるため、しっかりした塗膜を形成します。
💡【おすすめ塗料の種類】
ALC外壁には、以下のような塗料がよく使われます。
| 塗料の種類 | 特徴 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 | コスパ良好・耐久性あり | 約10〜13年 |
| ラジカル制御型塗料 | 紫外線に強く劣化しにくい | 約12〜15年 |
| フッ素塗料 | 高耐久で長寿命 | 約15〜20年 |
⚠️【塗装を放置するとどうなる?】
- パネル内部に水が入り、内部腐食・ひび割れが進行
- シーリングの切れ目から雨漏り発生
- 塗膜が剥がれて見た目が悪化
最悪の場合、パネルの交換が必要になることもあります。
そのため、10〜15年ごとに塗り替えメンテナンスをするのが理想です。
✅【まとめ】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 軽量気泡コンクリート(ALC) |
| 塗装の目的 | 防水・防サビ・美観維持 |
| 必要な理由 | 吸水防止・劣化防止 |
| メンテナンス時期 | 約10〜15年ごと |
| 注意点 | 目地(シーリング)補修を必ず同時に行う |

