
🔷 カラーベストとは?
セメントを主原料にした薄いスレート瓦のことで、住宅で最も使われている屋根材のひとつです。
軽量で耐震性に優れていますが、表面の防水性は塗装によって保たれているため定期的な塗り替えが必要です。
🔷 カラーベスト塗装が必要な理由
カラーベストは、年数が経つと表面の防水膜が劣化し、次のような症状が起こります👇
| 劣化症状 | 放置した場合のリスク |
|---|---|
| 色あせ | 見た目が悪くなる・劣化の初期サイン |
| コケ・カビの発生 | 水分保持 → 劣化を加速 |
| ひび割れ(クラック) | 雨漏りの原因になる |
| 反り・欠け | 葺き替えレベルの大きな修繕が必要 |
| 塗膜の剥がれ | 防水性能ゼロになり吸水・浸水を招く |
➡ 塗装は外観の美しさだけでなく屋根を水から守るために必要なメンテナンスです。
🔷 塗装のベストタイミング
一般的には 築10〜15年ごと
ただし次の症状が出ていたら時期です👇
✔ 色あせ
✔ コケ・カビ
✔ チョーキング(表面を触ると白い粉)
✔ ひび割れ・軽微な欠け
※放置が長引くと塗装できず「カバー工法・葺き替え」になってしまい費用が高くなります。
🔷 カラーベスト塗装の施工手順
① 高圧洗浄
→ コケ・カビ・汚れ・古い塗膜を洗い流す
(ここが不十分だと塗装が長持ちしません)
② 下地補修
→ ひび割れ補修、釘打ち直し、金属部の防錆処理など
③ タスペーサー設置(縁切り)※重要ポイント
→ 屋根材の重なり部分に隙間を作り、雨水・湿気の逃げ道を確保
※これを省くと雨漏りする可能性あり
④ 下塗り
→ 表面を整え、上塗りが密着するようにする
⑤ 中塗り・上塗り(計3回塗りが基本)
→ 塗膜の厚みをしっかり確保し、防水 + 耐候性を高める
🔷 おすすめ塗料の種類
| 種類 | 耐久年数 | 特徴 |
|---|---|---|
| シリコン | 8〜12年 | コスパが良く標準 |
| ラジカル制御型 | 12〜15年 | 紫外線に強く耐久性高い |
| フッ素 | 15〜20年 | 高耐久・塗り替え回数を減らしたい方向け |
| 無機 | 18〜25年 | 最高耐久だが高価格 |
※屋根は紫外線を最も受ける部分なので、外壁より1ランク上の塗料がおすすめです。
🔷 カラーベスト塗装のメリット
✔ 屋根の防水性が復活
✔ ひび割れなどの劣化進行を防止
✔ コケ・カビが付きにくくなる
✔ 遮熱塗料で省エネ・室内温度低下も可能
✔ 塗装すれば葺き替えより大幅に安く済む
🔷 まとめ
カラーベスト屋根は、塗装メンテナンスで長持ちさせることができる屋根材です。
特にタスペーサー設置や丁寧な高圧洗浄は寿命を大きく左右します。

